炭鉱と芸術の町として栄えた
嘉麻市とともに歩んできた、
常盤館の今までを紹介します。
常盤館のもともとの始まりは実は雑貨屋でした。
1900年当時は、移動手段は徒歩か馬がメイン、車なんてめったにない時代です。
その頃に嘉麻市エリア(当時の大隈町)に訪れると帰る手段がなかったため、
雑貨店に人を泊めることも増えてきたため宿として開業。
1903年(明治36年)「旅館 常盤館」として創業することになりました。
常盤館が運営していた劇場「常盤座」は、1920年以降、この地域の娯楽の場として大いに賑わった名所でした。観客は石炭炭鉱の労働者とその家族。
嘉穂劇場で催された大衆演劇と同じものが常磐座でも公演されましたが、石炭産業の衰退もあり、観客数が減っていき、1960年台に惜しまれながらその幕を閉じました。
※写真はイメージです。
昭和60年ごろの常盤館日本庭園。
すでにつつじの観光名所として有名でした。
疲れを癒やしに、多くの人が訪れました。
(現在は一部のみ残っています)
良質な木材がふんだんに使用され、ぬくもりを感じられる木造建築。1つひとつ職人の手作りとなっており、1つとして同じものはありません。
柱、廊下、お部屋の所々において、職人の遊びゴコロが見え隠れする造りとなっております。ぜひ色々と探検してみてください。
宝探しのようにわくわくするはずです。
豊臣秀吉が九州征伐で攻めてきた時は、農民たちが秀吉に協力し、一夜で城を造った事で有名。秀吉は大いに喜び、協力した大隈町民に対し愛用の陣羽織と佩刀を与え、お墨付きをもって永年貢税を免除しました。
この故事にちなみ、四〇〇年以上たった今も、毎年十月下旬に市や地元ボランティアのてにより、城跡に一夜城が出現。夜はライトアップされ、様々な催しが開催されています。
平成26年に放映された大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公は、旧豊前国中津城主を経て福岡の礎を築いた福岡藩の藩祖「黒田官兵衛」です。
県内には、黒田官兵衛ゆかりの史跡・史料が数多く残っており、福岡を創った官兵衛の足跡をたどることができます。